点字は身近な場所にあります。
普段は気づかないかもしれませんが、家の中にも点字があります。
例えば、洗濯機や電子レンジなどの家電製品とよばれるものにも点字がついています。
(例)洗濯機についている点字
左側の点字を読んでみると「よやく」と読めます。
(●が飛び出している部分)
こうした家電製品の点字にはルールがあります。
「財団法人 家電製品協会」という団体が決めた「家電製品における操作性向上のための点字表示に関するガイドライン」です。
このルールを知ってから点字を探すと分かりやすいです。
どんなルールなのか見てみましょう。
洗濯機など家電製品につける点字はボタンの意味を説明するものがほとんどとなります。
このためボタンの近くに点字を表示しなければ意味がありません。
これについてガイドラインでは次のように決めています。
図で示すと次のようになります。
こうしたルールを決めておくことで目の見えない人が点字とボタンの位置関係がわかりやすくなるのです。
点字は左から右、上から下に向かって読みます。このためボタンに触ってしまう前に、点字の部分に触れるように、この配置になっているのです。
ただ、上にある濯機の点字の写真を見てみてください。
ルールと違ってますよね。
ルールではボタンを横に並べるときは点字は上に表示することになっています。
ところが、写真では点字の位置はボタンの右下です。
これは例外というものです。上のルールは、「出来ればそうしましょう」というもので、「必ずルールに従わなければならない」というものではないのです。
本と違って冷蔵庫など家電製品は文字を表示できる場所が限られています。
このためルール通りに点字を表示することができない場合もあるのです。
家の中にある家電製品を調べてみましょう。
ルール通りになってますか?
それとも例外ですか?
目の見えない人にも使いやすいようなデザインをユニバーサルデザインと言います。
どんな製品がユニバーサルデザインになってるでしょうか。
家の中だけではなく、家電量販店で調べてみると発見があるかもしれません。