
このページの最後には「おもしろメダカクイズ(初級編、中級編、上級編)」があります。
ぜひ、挑戦してみて下さい。
メダカは、体の長さがだいたい3〜4センチくらいの小さな魚です。寿命は1〜3年。体は細長くて、うすい茶色や銀色をしており、光が当たるとキラキラと光るように見えることもあります。
目が大きくて、黒目がはっきりしているのも特徴です。また、体の横には「側線(そくせん)」とよばれる線があり、これで水の動きを感じ取っています。
メダカが「目」が「高い(たかい)」位置にあることから「メダカ(目高)」と呼ばれるようになったといわれています。
もともとメダカは、日本全国の川や田んぼ、池などにすんでいました。
水がゆっくり流れていて、水草がたくさんあるところを好みます。
水草の中にかくれて、外敵(メダカを食べようとする生き物)から身をまもっています。環境の変化により今では自然のメダカが少なくなってきていて、見つけるのもむずかしくなりました。
野生のメダカは「絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)」に指定されています。
メダカはとても丈夫な魚です。小さな水そうや、ビンなどでも育てることができます。それは、水の中の少ない酸素でも生きていける力があるからです。また、水温が高くても低くても、ある程度なら生きのびることができます。だから、家や学校でもかんたんに育てられるんですね。
飼っていたメダカが増えたからといって川や池にメダカを放流してはいけません。もともとその場所に住んでいたメダカと交配することで遺伝情報が混乱してしまうためです。
メダカのオスとメスを見分けるには、しっぽの近くにある「しりびれ」に注目してみましょう。
オスのしりびれはギザギザしていて大きめなのが特徴です。
メスのしりびれはすこし小さくて、まっすぐしています。
オスとメスがならんで泳いでいるときなどに、よく観察するとちがいがわかります。
オスの体はやや細長く、色があざやかで光って見えることがあります。
メスの体は少し丸みがあり、やや色がうすいです。
でも、種類によっては色のちがいがわかりにくいこともあるので、しっぽのちがいとあわせて見てみると、よりわかりやすいですよ。
もちろん、たまごをうむのはメスのメダカです。よく見てみると、メスはおなかのあたりに白っぽくてまるいたまごをいくつもくっつけて泳いでいることがあります。それを見つけたらラッキー!メダカの命のつながりを感じる、貴重な瞬間ですね。
メダカは品種改良がさかんで、たくさんの種類のメダカがいます。クロメダカ、シロメダカ、ヒメダカ、楊貴妃メダカ、紅白メダカ、パンダメダカ、三色メダカ。気になるものは検索してみましょう!
メスのメダカは、オスといっしょにくらしていると、春から夏にかけてたまごをうみます。
うまれたばかりのたまごは、メスのおなかの下にくっついていて、しばらくそのまま泳いでいます。
時間がたつと、そのたまごを水草や石のすき間などにこすりつけるようにして、くっつけていきます。目をこらして見つけてみましょう。
たまごの中では、小さな赤ちゃんメダカがすこしずつ育っています。
最初は白っぽいたまごですが、数日たつと中に黒い目が見えてくることがあります。
赤ちゃんの体がまるくなったり、しっぽが動いているのが見えることもあります。
ふ化までの日数は、水温が高いと早く、低いとゆっくりになります。
春から夏のあたたかい時期だと、7〜10日ほどで生まれてきます。
生まれたての赤ちゃんメダカは、とっても小さくて、1センチにもなりません。
体は半透明で、よく見ないと気づかないこともあるほどです。
赤ちゃんは小さなエサしか食べられないので、粉のようにすったエサや、ゆでた卵の黄身をこまかくしたものを少しずつあげます。
また、大人のメダカといっしょにしておくと食べられてしまうことがあるので、赤ちゃんだけ別の入れ物で育てるのがポイントです。
いつも目を開けているように見えますが、目を閉じていないだけでメダカも夜は寝ています。底のほうでじっとしているので観察してみて下さい。
メダカを育てるためにまず必要なのは、水そうやビンなどの入れ物です。
小さくてもOKですが、水がにごらないように広めのものが安心です。
そのほかに、水道水をつかうときは「カルキぬき」をしてから使いましょう。
水草を入れると、かくれ場所にもなるし、水もきれいに保ちやすくなります。
えさもメダカ用のものがお店で売られています。
水は2〜3日に一度、少しずつ新しい水にかえてあげるのがベストです。
一気に全部かえるとメダカがびっくりしてしまうこともあるので、半分ずつくらいにしましょう。
えさは1日に1〜2回、3分くらいで食べきれる量だけあげましょう。
あげすぎると水がにごったり、メダカが病気になることもあります。
メダカも生き物なので病気になります。白点病(はくてんびょう)…からだに白い点があらわれる。綿かむり病(わたかむりびょう)…からだに白い綿のようなものがつく。
水そうは、日あたりがよくて、風通しのいい場所におくのがオススメです。
ただし、夏の直射日光は水温が上がりすぎてしまうことがあるので、カーテンごしなどが安心です。
また、冬は寒くなりすぎないように、室内のあたたかい場所に置いてあげると安心です。
メダカを育てはじめたら、毎日すこしずつ観察して、気づいたことをノートに書いてみましょう。
たとえば、
など、小さなことでもOKです。
できれば時間や天気、気温なども書いておくと、あとでくらべて発見がふえますよ。
観察できたら、週ごとにまとめたり、表やグラフにしてみるのもおすすめです。「たまごがふえた日は?」「オスとメスの行動にちがいはあった?」など、自分だけのメダカデータができあがります。
絵をかいたり、写真をはって見やすくすると、見せたくなるレポートになりますね。
調べたことは、学校の自由研究や発表会でつかってみましょう。「こんなことを調べたよ」「赤ちゃんがうまれたよ!」など、見た人がびっくりしたり、興味をもってくれるはずです。
声に出して発表するのがにがてでも、ポスターやまとめノートがしっかりしていれば大丈夫!
自信をもって伝えてみましょう。
正解:B. 約3〜4cm
メダカはとっても小さな魚。大人でも3?4cmくらいの大きさです。
正解:B. 田んぼや池
メダカは川や田んぼ、水のゆるやかなところにすんでいます。
正解:C. オスのしりびれはギザギザしている
オスのしりびれは大きくてギザギザ。メスはまっすぐな形をしています。
正解:B. たまご
春〜夏になると、メスは小さなたまごをうみます。たまごが赤ちゃんになります。
正解:B. 水草
水草はかくれ場所になったり、水をきれいにしてくれます。
正解:C. 約7〜10日
あたたかい時期は7〜10日でふ化します。水温がひくいともっと時間がかかることも。
正解:B. 細かくすったエサやゆでた卵の黄身
赤ちゃんメダカは口がとっても小さいので、こまかいエサがぴったりです。
正解:B. 黒い目
ふ化のちょっと前になると、たまごの中に黒い目がはっきり見えてきます。
正解:C. メスがたまごをうむ
オスがメスにアプローチして、メスがたまごをうむようになります。
正解:B. その日の天気や気温
天気や気温も、メダカのようすと関係があるから、記録すると調べ学習に役立ちます!
正解:B. えら
魚は「えら」で水の中の酸素を吸って呼吸します。「えら」が人間の鼻のようなはたらきをしています。
正解:C. 側線(そくせん)
体のよこにある「側線(そくせん)」という器官で、水の動きをキャッチしています。
正解:A. 水温が上がりすぎないようにする
特に夏は水温が高くなりすぎないよう、日かげにしたり、すだれを使ったり工夫が必要です。
正解:B. 水のきれいな場所が減ったから
川や田んぼが少なくなったり、水がよごれてしまったことで、自然のメダカのすみかが減っています。
正解:A. 正確に記録すること
正しく記録をして、あとから見て分かるようにするのが、いい調べ学習のポイントです!