


小学4年生や5年生の総合的な学習の時間でよくテーマに選ばれる「ユニバーサルデザイン」。
言葉は聞いたことがあるけれど、「実際にどんなものがあるの?」「どうやってノートや模造紙にまとめればいいの?」と迷ってしまう小学生も多いですよね。
この記事では、小学生の調べ学習を応援する「調べるん」がユニバーサルデザインの身近な具体例やレポートのまとめ方のコツを分かりやすく解説します!
記事の最後には、先生が授業ですぐに使える無料の「ワークシート(PDF)」やGIGA端末(タブレット)を使った調べ方の工夫も紹介しています。ぜひ役立ててくださいね。
まずは「ユニバーサルデザインってなに?」という基本からおさらいしましょう。
ここが分かると、身の回りから工夫を見つけるのがとても上手になりますよ。
ユニバーサルには「すべての人の」、デザインには「形や計画」という意味があります。
つまり、お年寄りも、子どもも、障がいのある人も、外国から来た人も、最初から「だれもが使いやすいように」作られた形や仕組みのことです。
調べ学習で一番大切なポイントです!この2つは似ていますが、少し違います。
| バリアフリー | すでにある「不便なもの(バリア)」を、特定の人のために取り除くこと。 | 例:階段しかない場所に、車いすの人のためにあとからスロープを付け足す |
|---|---|---|
| ユニバーサルデザイン | 最初から、だれにとってもバリア(障壁)がないように作ること。 | 例:最初から階段をなくして、すべてなだらかな坂道にしておく |
ユニバーサルデザインには、アメリカのロナルド・メイスさんという人が考えた「7つの原則(ルール)」があります。小学生のみなさんは、こんな風に覚えておきましょう。
ユニバーサルデザインは、特別な場所に行かなくても、みなさんの身近なところにたくさん隠れています。さっそく探してみましょう!
| シャンプーのギザギザ | 目をつぶっていても、リンスとまちがえないようにシャンプーの横にはギザギザがついています。 |
|---|---|
| 幅の広いスイッチ | 指先だけでなく、手のひらやヒジでも簡単に電気をつけたり消したりできます。 |
| センサー式の蛇口 | 手を出すだけで水が出るので、力がいらず、出しっぱなしも防げます。 |
| 自動ドア | 荷物で手がふさがっている人や、車いすの人、力が弱い小さな子どもでもスムーズに通れます。 |
|---|---|
| ノンステップバス | 出入り口に段差がないため、お年寄りやベビーカーも乗り降りしやすいバスです。 |
| だれでもトイレ | 車いすの人が回転できる広さがあり、オムツ替えのシートや手すりがついています。 |
| ピクトグラム | 非常口やトイレのマークなど、言葉がわからなくても「絵」を見るだけで意味が伝わります。 |
|---|---|
| 音の鳴る信号機 | 「ピヨピヨ」「カッコウ」という音で、目が不自由な人に青信号になったことを知らせます。 |
| 缶チューハイの点字 | お酒の缶のふたには「おさけ」と点字が打ってあり、ジュースとまちがえないようになっています。 |
身の回りのユニバーサルデザインを見つけたら、ノートや模造紙にまとめてみましょう。
この4つの順番で書くと、先生やお家の人に伝わりやすい立派なレポートになります。
「お風呂でシャンプーのギザギザを見つけて、どうしてついているのか不思議に思ったからです」「街で車いすの人を見て、どんな工夫があるのか知りたくなったからです」など、調べようと思った理由を書きましょう。
調べる前に、「たぶん、お年寄りのために〇〇の工夫がされていると思う」と、自分の予想を書いておくと、調べ学習がもっと面白くなります。
見つけたユニバーサルデザインを、絵に描いたり、写真を貼ったりして説明します。
「これは、7つのルールの『少ない力で楽に使える』にあてはまります」と、ルールと結びつけて書くと大正解です!
調べたことを写すだけでなく、最後に自分の考えを書くのが一番大切です。
「だれもが使いやすいデザインが増えてすごいと思った。私も困っている人がいたら声をかけられるような『心のユニバーサルデザイン』を持ちたいです」のように自分にできることを書いてみましょう。
ここからは、授業を進行する先生方に向けたお役立ち情報です。学校DX(デジタルトランスフォーメーション)の視点を取り入れ、無理なく継続できる指導の工夫をご紹介します。
児童がいきなり白紙のノートにまとめ始めるのはハードルが高いため、情報の整理に使えるワークシートをご用意しました。
複雑なデジタル教材を作り込むと教員の負担が増えてしまいます。シンプルなExcelやスプレッドシートで作成した「半自動化」できるレイアウトをPDF化したものですので、そのまま印刷してサステナブル(持続可能)に授業でご活用いただけます。
GIGAスクール構想で配備されたタブレット端末は、調べ学習の強力な武器になります。
児童が言葉だけで検索して迷子になるのを防ぐため、端末のカメラ機能や「Google レンズ」などのAI画像検索ツールの活用を促すのがおすすめです。
ICT支援の観点からも、文字入力に不慣れな児童が直感的に「本物」の情報にアクセスできるため、非常に効果的なアプローチです。
ユニバーサルデザインの調べ学習は、ただ物の形を調べるだけでなく、「どんな人が、どんなことに困っているのかな?」と、相手の気持ちを想像する大切な学習です。
この記事で紹介した「7つのルール」や身近な具体例をヒントに、ぜひ自分だけの素敵なレポートを完成させてください。そして、色々な工夫を知ることで、みんながすごしやすい優しい社会について考えてみましょう!