


夏休みの宿題でよく出る「俳句(はいく)」の課題。
「五・七・五で考えるのはおもしろいけど、どんな言葉(季語)を使えばいいかわからない……」と悩んでしまう小学生も多いですよね。
この記事では俳句に簡単に使える「夏の季語(きご)」をカテゴリー別にたっぷり紹介します!
それぞれの言葉の意味や、先生にほめられる「俳句作りのコツ」、友達に自慢できる「意外な夏の季語」もわかりやすく解説しているので、この記事を読めば、夏休みが楽しくなる素敵な俳句があっという間に作れますよ!
言葉の一覧を見る前に、まずは「季語」の正しい意味や俳句の世界での「夏」の季節について知っておきましょう。
季語とは、その季節の気候や自然、生き物、食べ物、行事などを表す特別な言葉のことです。
五・七・五の合計17文字で作る俳句には、必ずこの「季語」を1つだけ入れるというきまり(ルール)があります。
言葉の中に「夏」という漢字が入っていなくても、「ひまわり」と聞くだけで、太陽がギラギラ照りつける暑い夏の風景が頭に浮かびますよね。たった一つの言葉で季節の景色や気持ちを伝えられるのが、季語のすごいところです。
「夏の季語」というと、7月や8月の夏休みの時期だけだと思っていませんか?
実は、俳句の世界では昔の暦(こよみ:カレンダー)を使うため、「5月の初めごろ(立夏)から8月の初めごろ(立秋の前日)まで」を夏と呼びます。
今でいうと、春の終わりから夏休みの前半くらいまでが俳句の「夏」になります。「初夏(しょか:夏の初め)」や「梅雨(つゆ)」の時期も夏の季語に含まれるので、使える言葉がとてもたくさんあるんですよ。
ここからは、小学生の皆さんが俳句に使いやすい「夏の季語」を4つのカテゴリーに分けて紹介します。自分の書きたいテーマに合わせて、お気に入りの言葉を探してみましょう!
夏の空や風、お天気など、外を見上げたときに見つかる季語です。
| 入道雲(にゅうどうぐも) | 夏の青空にもくもくとそびえ立つ、大きくて白い雲のこと。「雲の峰(くものみね)」とも言います。 |
|---|---|
| 夕立(ゆうだち) | 夏の午後や夕方に、急にザアザアと降る激しい雨のこと。 |
| 虹(にじ) | 雨が上がったあとの空にかかる、七色の美しい光の輪。 |
| 南風(みなみぜ・みなみ) | 夏に南の方から吹いてくる、あたたかい(少し熱い)風のこと。 |
| 涼風(すずかぜ・りょうふう) | 暑い夏の日や夕方に吹く、気持ちのいい涼しい風。 |
みんなが大好きな冷たいおやつや、夏にきれいに咲く花も立派な季語になります。
| スイカ(西瓜) | 夏を代表する甘くて冷たい食べ物。みんなで食べる「スイカ割り」も夏の季語です。 |
|---|---|
| かき氷(かきごおり) | 氷を細かく削って、甘いシロップをかけた冷たいおやつ。「氷水(こおりみず)」とも言います。 |
| 冷奴(ひやっこ) | 冷たいお豆腐に、ネギなどのお醤油をかけて食べる料理。 |
| ひまわり(向日葵) | 太陽の方を向いて大きく元気に咲く、黄色い夏の花。 |
| アサガオ(朝顔) | 夏の朝にきれいに咲く花。小学校1年生で育てた人も多いですよね。 |
町や森、水辺で見かける虫や生き物たちも、夏の訪れを教えてくれます。
| カブトムシ(甲虫) | 大きなツノがあってかっこいい、夏の昆虫の王様。「クワガタムシ」も夏の季語です。 |
|---|---|
| セミ(蝉) | 「ミーンミーン」「ツクツクボウシ」と、夏の木の上で元気に鳴く虫。 |
| ホタル(蛍) | 初夏の夜、きれいな水辺でお尻を光らせて飛ぶふしぎな虫。 |
| カ(蚊) | 夏になるとプ?ンと飛んできて、人の血を吸う小さな虫。かゆくて困った経験も俳句になります。 |
| アマガエル(雨蛙) | 雨が降ると元気に鳴く、小さな緑色のカエル。 |
夏休みのお楽しみイベントや行事を俳句にすると、楽しい思い出がそのまま作品になります。
| 夏休み(なつやすみ) | 1年で一番長い、お楽しみがいっぱいの学校の休み。 |
|---|---|
| 花火(はなび) | 夜空に大きく咲く「打ち上げ花火」も、お庭で楽しむ「手持ち花火」も夏の季語です。 |
| 夏祭り(なつまつり) | 神社や町内で開かれるお祭り。屋台や盆踊り(ぼんおどり)の楽しい様子を表せます。 |
| プール・水泳(すいえい) | 学校やプール施設で冷たい水に入って泳ぐこと。 |
| キャンプ・キャンプファイヤー | 山や川に行ってテントに泊まったり、大きな火を囲んだりする楽しい行事。 |
使いたい季語が見つかったら、いよいよ五・七・五の俳句にしてみましょう!
先生や家族に「すごい!」「情景が浮かぶね!」とほめられる3つのコツを伝授します。
俳句を作るときの一番大切なルールは、「1つの俳句に、季語は1つだけにする」ということです。
例えば、「夏休み スイカを食べて 花火する」という句は、季語が3つも入ってしまっています。これを俳句の世界では「季重なり(きがさなり)」と呼びます。季語がたくさんあると、何が一番言いたいのかが分からなくなってしまいます。
(直した例): 大きな口 スイカの種を とばしあい
このように、主役にする季語を「スイカ」だけにしぼると、すっきりして映像が浮かびやすい俳句になりますよ。
俳句は「五文字・七文字・五文字」のリズムで作ります。
指を折りながら数を数えて、「あ・さ・が・お・が(5)/き・れ・い・に・さ・い・た(7)/な・つ・や・す・み(5)」のように組み立ててみましょう。
もし「文字が1文字足りない(字足らず)」や「1文字多い(字余り)」になってしまっても、声に出して読んだときにリズムが良ければ大丈夫です。
ここが一番のレベルアップポイントです!「花火を見てたのしかった」「かき氷を食べておいしかった」と自分の気持ちの言葉をそのまま書くのは実はもったいない作り方です。
「たのしい」「おいしい」という言葉を使わずに、そのとき自分が「何をしたか」「何が見えたか」を言葉にしてみましょう。
(ふつうの俳句): かき氷 とても冷たくて おいしいな
(レベルアップ!): かき氷 ひとくち食べて ベロが青
「おいしい」「たのしい」と書かなくても、冷たいかき氷を夢中で食べて舌(ベロ)の色が変わってしまった様子から、楽しくておいしい気持ちが読む人にしっかり伝わりますよね!
「スイカ」や「ひまわり」はみんながよく使う季語ですが、実は「えっ、これも夏の言葉なの?」と驚くような季語がたくさんあります。知っていると友達や先生に自慢できますよ!
| 冷蔵庫(れいぞうこ) | 一年中家にある家電ですが、昔は氷を使って冷やすものだったため「夏の季語」になっています。 |
|---|---|
| 甘酒(あまざけ) | 冬に温まって飲むイメージがありますが、江戸時代には夏バテを防ぐための「冷たい栄養ドリンク」として飲まれていたため、夏の季語なんです。 |
| トマト | 今は一年中スーパーで買えますが、もともとは太陽の光を浴びて夏に赤く熟す野菜なので、夏の季語になります。 |
| サングラス | 夏の強い日差しから目を守るためのものなので、これも夏の季語として認められています。 |
「どうして甘酒や冷蔵庫が夏の季語なんだろう?」と不思議に思ったら、その理由を図書室の本やインターネットで調べてみましょう。
言葉の理由を調べて、「意外な夏の季語レポート」として壁新聞や自由研究にまとめると、俳句を作るだけでなく、とてもハイレベルな調べ学習になりますよ!
「夏の季語」には、ギラギラした太陽や冷たい食べ物、元気に鳴く虫たち、楽しいお祭りの思い出など、ワクワクする言葉がたくさん詰まっています。
むずかしく考えすぎず、「今年の夏休みに何が一番おもしろかったかな?」「どんなものを見つけたかな?」と思い出しながら、お気に入りの季語を一つ選んでみてください。
「たのしい」「うれしい」を使わずに景色や行動で表すコツを使えば、あなただけの特別な俳句がきっと完成しますよ。ぜひ、楽しい夏休みの一コマを素敵な五・七・五に残してください!