


夜空をぽっかりと明るく照らしてくれる「月(つき)」。
日によって「三日月(みかづき)」になったり、まんまるな「満月(まんげつ)」になったり、模様が「うさぎ」に見えたりと、見上げているだけでふしぎなことがたくさんありますよね。
「なぜ形が変わるの?」「うさぎの模様の正体はなに?」と疑問に思っている小学生も多いはず。
この記事では、月の大きさや距離などの基本から、「月の満ち欠け(みちかけ)」の仕組み、世界の模様の見え方まで分かりやすく解説します!
さらに、おうちでできる簡単な実験や、理科の授業・自由研究で先生にほめられる「月の観察(かんさつ)日記」のまとめ方のコツも紹介しています。この記事を読めば、今すぐ夜空の月を観察して、自分だけの素晴らしいレポートを作りたくなりますよ!
月についてのクイズもあるので挑戦してみよう!
夜空を見ると、月はすぐそこにあるように見えますよね。でも、実はとても大きな星で、地球からすごく遠い場所にあるんです。まずは月がどんな星なのか、基本のヒミツから探っていきましょう。
月の直径(まるい月の端から端までの長さ)は約3,500キロメートル。これは地球の約4分の1の大きさです。
数字だと少し分かりにくいので、地球を「1円玉」の大きさ(約2センチ)にたとえてみましょう!
| 地球の大きさ | 1円玉(約2センチ) |
|---|---|
| 月の大きさ | 小さなビーズや、あずき粒くらい(約5ミリ) |
| 地球と月の距離 | 約60〜70センチ離れた場所 |
どうですか?「あずき粒」くらいの大きさの月が、1円玉から70センチも離れたところを回っているイメージです。本当の距離は約38万キロメートルもあり、もし時速300キロで走る新幹線に乗って月に向かったとしたら、約53日(約2ヶ月近く)もかかってしまうんですよ!
夜空でピカピカと明るく輝いている月ですが、実は太陽や星(恒星:こうせい)のように、自分自身で光を出しているわけではありません。
月が明るく見えるのは、「太陽の光を反射(はんしゃ)しているから」です。
暗い部屋で、鏡に懐中電灯(かいちゅうでんとう)の光を当てると、鏡がまぶしく光って部屋を照らしますよね。月は宇宙の中で、この「鏡」のような役割をしています。太陽の強い光が月の表面に当たって跳ね返り、その光が地球に届くことで、私たちには月が光っているように見えるのです。
月を観察していると、細い形だったり、半分だけ見えたり、まんまるだったりと、毎日少しずつ形が変わっていきます。これを「月の満ち欠け」と呼びます。実はこれ、月の形自体が変わっているわけではないのです!
月の形が変わって見える理由は、「月が地球のまわりをぐるぐると回っているから」です。
月はいつも太陽の光が当たっている側(半分)だけが明るく光っています。地球のまわりを月が動くことで、「地球にいる私たちから見て、太陽の光が当たって光っている部分がどれくらい見えるか」が毎日変わっていくのです。
| 月の名前 | 見える形 | どうしてその形に見えるの? |
|---|---|---|
| 新月(しんげつ) | 全く見えない | 月の「光が当たっていない真っ暗な裏側」が地球を向いているため、夜空には見えません。 |
| 三日月(みかづき) | 細い弓のような形 | 新月から少し移動して、光が当たっている部分がほんの少しだけ地球から見える状態です。 |
| 半月(はんげつ) | ちょうど半分 | 月の「光が当たっている部分」のちょうど半分だけが、地球の方向に向いている状態です。 |
| 満月(まんげつ) | まんまるな形 | 月の「光が当たっている部分」のすべてが地球を向いているため、きれいな丸に見えます。 |
月は約29.5日(約1ヶ月)をかけて地球を1周するため、このサイクルをずっと繰り返しています。
この仕組みは、おうちの中にあるもので簡単に実験できます。
家族や友達と一緒に試してみましょう!
部屋を真っ暗にできる場所、懐中電灯、白いボール(野球ボールでもOK)。
自分がボールを動かす位置によって、ボールが細く見えたり、半分だけ明るく見えたり、まんまるの満月に見えたりするはずです。「これが夜空の満ち欠けと同じ理由なんだ!」とすぐに分かりますよ。
満月を見上げると、グレーの黒っぽいまだら模様が見えますよね。日本では昔から「うさぎがおもちをついているように見える」と言われていますが、あの模様の正体は何なのでしょうか?
月の黒っぽく見える部分を、天文学では「月の海(うみ)」と呼んでいます。
「海」という名前がついていますが、地球のように水があるわけではありません。
大昔、月の内部からドロドロとした熱いマグマが噴き出し、それが冷えて固まって玄武岩(げんぶがん)という黒っぽい岩の広い平原(平らな場所)になりました。この黒っぽい岩の場所が太陽の光をあまり反射しないため、地球からは暗い模様に見えます。日本の人たちは、その模様を「耳の長いうさぎと、もちをつく臼(うす)」に見立てたのです。
うさぎに見えるのは日本や中国、韓国などですが、世界の人たちは同じ月の模様を見て、まったく違う形を想像しています。調べてみるととても面白いですよ!
| 南ヨーロッパ | 「大きなカニ」(ハサミを広げて歩いているカニ) |
|---|---|
| 北ヨーロッパ | 「本を読むおばあさん」(横顔を見せて本を読んでいる姿) |
| アラビア地方 | 「ほえるライオン」(大きな口を開けてほえるライオン) |
| カナダの先住民 | 「バケツを運ぶ女の子」 |
同じ月を見ているのに、国や文化が違うとこれだけ見え方が変わるのは不思議ですよね。
月の表面を望遠鏡などで見ると、大小さまざまなボコボコした丸い穴がたくさんあるのが分かります。これを「クレーター」と呼びます。
この穴は、大昔から宇宙を飛んでいた「隕石(いんせき)」と呼ばれる小さな岩や星のかけらが、月にものすごいスピードでドスンとぶつかってできました。
地球にも隕石は飛んできますが、地球には「大気(たいき=空気のバリア)」があるので、たいてい地上に落ちる前に燃え尽きて「流れ星」になります。でも、月には空気がまったくないため、隕石がそのまま表面にぶつかってしまうのです。
月の仕組みが分かったら、実際に夜空の月を観察してレポートや日記にまとめてみましょう。
ただ空を見るだけでなく、次の「3つのコツ」を使うと、先生にほめられる素晴らしい自由研究になりますよ!
月の観察日記には、必ず「いつ、どこに見えたか」を記録します。
| 日時 | 「◯月◯日 午後◯時◯分」のように正確な時間を書きます。 |
|---|---|
| 方位 | 方位磁石(またはスマホのコンパスアプリ)を使って、「南東」「南西」など月がある方角を調べます。 |
| 高さの測り方 |
自分の「拳(こぶし)」を使って測るのが一番おすすめのテクニックです! |
ノートや画用紙に、その日見えた月の形をスケッチしてみましょう。
黄色や黒の色鉛筆を使って、「光っている部分」と「模様(暗い部分)」を描き分けます。
そのときに、「昨日よりも少し太くなっている」「こぶし2個分、西(右)の方に移動していた」「雲が少しあったけれど、まわりの夜空が明るかった」など、自分が目や肌で感じたことを短いメモ(気づいたこと)として書き添えておくと、とてもリアリティのある観察記録になります。
一番大切なポイントです!月の絵を描いただけで終わらせず、レポートの最後には必ず「まとめ(自分の意見・調べたこと)」を書きましょう。
| 調べて分かったこと | 「三日月は、いつも太陽の沈んだ西の空から見えることが分かった。」「うさぎの模様は『月の海』というマグマが固まった岩だと調べて知って驚いた。」 |
|---|---|
| 次に調べてみたいこと | 「次は、外国での月の見え方(本を読むおばあさん)が本当にそう見えるのか、満月の時に詳しく観察してみたい。」 |
このように、「なぜそうなるのか」「自分の疑問」が書かれているレポートは、見る人に「よく調べて学習しているな!」と高く評価されますよ。
【答え】A:月が太陽の光をはね返しているから
【解説】月は、太陽や星のように自分で光を出しているわけではありません。太陽の強い光が月の表面に当たって、鏡のようにはね返ることで、地球にいる私たちには明るく光っているように見えます。
【答え】A:月が地球のまわりをぐるぐる回っていて、光が当たっている部分の見え方が変わるから
【解説】月の満ち欠けは、月が地球のまわりを回っているために起こります。月はいつも太陽の光が当たっている半分だけが光っており、月が動くことで、地球から見える「光っている部分」の範囲が毎日少しずつ変わるため、形が変わったように見えます。
【答え】C:地球の約6分の1の大きさ
【解説】月の重力は地球の約6分の1です。月は地球よりも重さが軽くて小さいため、物を引きつける力がとても弱くなります。そのため、月でジャンプすると地球の約6倍の高さまでふわっと跳ぶことができます。
【答え】A:大昔にマグマが固まってできた「月の海」と呼ばれる黒っぽい平らな場所
【解説】月の黒っぽく見える部分は「月の海」と呼ばれています(地球のような水はありません)。大昔に月の内部から噴き出した熱いマグマが冷えて固まり、黒っぽい岩の平らな平原になった場所です。この岩があまり光を反射しないため地球からは暗く見え、昔の人々はそれをうさぎの姿に見立てました。
【答え】B:宇宙を飛んでいた「いん石(岩や星のかけら)」が、ものすごいスピードでぶつかったから
【解説】クレーターは、宇宙を飛んでいた隕石(いん石)が月の表面にものすごいスピードでぶつかってできたお椀型の穴です。地球には空気のバリア(大気)があるので、隕石は落ちてくる途中で燃え尽きて「流れ星」になりますが、月には空気がまったくないため、隕石がそのまま勢いよく表面にぶつかってしまいます。
「月」は私たちにとって一番身近な天体(宇宙の星)ですが、「満ち欠け」の理由や「クレーター」ができる仕組み、そして世界で違う模様の見え方など、知れば知るほどおもしろいヒミツが隠されています。
難しく考えず、まずは晴れた日の夜に「今の月はどんな形かな?」「こぶし何個分の高さにあるかな?」と、夜空を見上げることからはじめてみてください。
ボールと懐中電灯の実験を試してみたり、自分の目で観察した記録をまとめたりして、ぜひあなただけの素敵な「月のヒミツ」レポートを完成させてください!