


国語の教科書を開くと、物語や説明文のほかに短い言葉で書かれた「詩」が載っていますよね。
「短いから読むのはカンタン!」と思うかもしれませんが、いざ「感想を書いてみましょう」と言われると、「何を書けばいいかわからない…」と悩んでしまう小学生も多いのではないでしょうか。
この記事では、教科書にもよく出てくる有名な詩人とおすすめの名作を学年別にわかりやすく紹介します!
さらに、国語の宿題でよく出る「詩の音読(おんどく)のコツ」や、先生に「よく書けているね!」とほめられる「感想文の書き方3つのコツ」も解説。これを読めば、詩の世界がもっと楽しくなり、国語がグンと得意になりますよ!
まずは、「詩」とはいったいどんなものなのか、そして詩を声に出して読むこと(音読)の素晴らしいメリットについて知っておきましょう。
詩は、作者(書いた人)が心で感じたことや、見た景色などを「短い言葉」と「リズム」を使って表現したものです。
ふつうの物語(たとえば「桃太郎」など)は、「むかしむかし、あるところに…」と文が長く続いていきますが、詩は言葉の途中で改行(行を変えること)されたり、あえて短い言葉だけで終わったりします。言葉が少ない分、読んだ人が「どんな景色かな?」「どんな気持ちかな?」と自由に想像できるのが、詩の最大のおもしろさです。
詩は、目で読むだけでなく「声に出して読む(音読する)」ことで、もっと楽しむことができます。
昔からある有名な詩は、声に出したときに「トントントン」と音楽のような心地よいリズムになるように計算されて作られています。言葉のリズムを感じながら音読を繰り返すことで、自然と「美しい日本語の表現」や「言葉の豊かさ」が身につき、国語の授業でも自分の考えを上手に発表できるようになりますよ。
まずは、小学校低学年(1〜3年生)におすすめの声に出して楽しく読める有名な詩を紹介します。
谷川俊太郎さんは、日本で一番有名といってもいい詩人です。「いるか」や、言葉の響きを楽しむ「ことばあそびうた」は、早口言葉のようにリズミカルで、読んでいるだけでワクワクしてきます。
手拍子をしながら、「いるかいるか、いないかいるか…」と声に出して、言葉の面白さを味わってみましょう。
金子みすゞさんは、小さな生き物や自然に対する「やさしい思いやり」にあふれた詩をたくさん書きました。特に「わたしと小鳥とすずと」の中にある「みんなちがって、みんないい」という言葉は、とても有名です。
自分と友達の「違うところ」「良いところ」を想像しながら、やさしい声でゆっくり読んでみましょう。
みんながよく知っている童謡(子どもの歌)の「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」も、実は「まど・みちお」さんという詩人が書いた詩なんです。
歌うように読むのはもちろん、歌詞(詩)の意味をじっくり考えながら読んでみると、動物たちの新しい気持ちに気づけるかもしれません。
高学年(4〜6年生)になると、少し大人っぽい言葉や、人生について考えさせられるような深い詩に出会うことができます。
「銀河鉄道の夜」などの童話でも有名な宮沢賢治。
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ…」で始まるこの詩は、賢治が手帳に書き残していたものです。
昔の言葉(カタカナや少し難しい漢字)で書かれていますが、「どんなに大変なときでも、思いやりを持って強く生きたい」という願いが込められています。自分にとっての「強さ」とは何かを考えながら読んでみましょう。
低学年でも紹介した谷川俊太郎さんの詩ですが、高学年になると「生きる」という深くスケールの大きな詩が教科書に登場します。「生きているということ、いま生きているということ…」という繰り返しのリズムが心に響きます。
「自分が『あぁ、今生きているな』と感じる瞬間はどんなときだろう?」と、自分の生活と重ね合わせて読んでみてください。
相田みつをさんの詩は、筆(ふで)で書かれた独特の文字と、心にすっと入ってくる短い言葉が特徴です。「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」など、失敗して落ち込んでいるときに勇気をくれます。
落ち込んだときや、新しいことにチャレンジするときのお守りとして、お気に入りの言葉を探してみましょう。
「詩を読んで、感想を書きましょう」という宿題が出たとき、何から書けばいいか迷ってしまいますよね。そんなときは、次の「3つのコツ」を使ってまとめると、先生もびっくりするような素晴らしい感想文になります!
まずは、詩の中で「自分が一番好きだな」「心に残ったな」と思った1行(または短い言葉)を探して、ノートにそのまま書き写してみましょう。
「わたしは、『みんなちがって、みんないい』という言葉が一番心に残りました。なぜなら?」と書き始めるだけで、立派な感想文のスタートになります。
詩には絵が描いていないことが多いので、頭の中で想像したことを言葉にしてみましょう。
このように、「色」や「景色」を書くと、あなたにしか書けない感想になります。
感想文の最後に、「自分でも詩を作ってみました!」とオリジナルの詩を載せると、パーフェクトな調べ学習になります。
むずかしく考えず、谷川俊太郎さんの「ことばあそびうた」のマネをして自分の好きな動物でリズムを作ってみたり、相田みつをさんのように今の自分の気持ちを短い言葉で書いてみたりするだけでOKです!
「詩」は、たった数行の短い文章の中に、数え切れないほどの「景色」や「気持ち」がギュッと詰め込まれた、まさに「言葉の魔法」です。
最初からむずかしいことを考えなくても大丈夫。まずは気になった詩を、ゆっくり声に出して読んでみることからはじめてみましょう。リズムに乗って読んでいるうちに、「あ、この言葉好きだな」というお気に入りが見つかるはずです。
感想文を書くときは、今回紹介した「お気に入りの言葉を抜き出す」「景色や色を想像する」というコツをぜひ使ってみてくださいね。図書館や本屋さんで詩集を探して、あなただけのお気に入りの詩を見つけてみましょう!