


私たちが毎日乗っている自動車。道路を見ると、いろいろな色や形の車がたくさん走っていますよね。
「あんなに大きくて速い車って、工場でどうやって作られているんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、自動車ができるまでの「5つの工程(こうてい)」や、工場にあるすごい工夫をわかりやすく解説します!
小学校5年生の社会科の授業や、自動車工場の見学で大活躍する「調べ学習のまとめ方3つのコツ」も紹介しているので、この記事を読めば、先生や友達がびっくりするような素晴らしい壁新聞やレポートが完成しますよ!
大きな自動車工場の中では、毎日たくさんの車が作られています。
まずは、車づくりの基本のヒミツから探っていきましょう。
自動車は、タイヤや窓ガラス、エンジン、ハンドルなど、たくさんのパーツが組み合わさってできています。では、1台の車を作るのに、全部でいくつの部品が使われていると思いますか?
正解は、なんと「約3万個」です!
ネジ1本や小さなコードまで数えると、これほどたくさんの部品が必要になります。プラモデルを作るのとは比べ物にならないくらい、自動車づくりはとても大変で細かい作業の連続なのです。
3万個の部品をバラバラに組み立てていては、時間がかかって仕方ありません。そこで自動車工場では、車を作る作業を「5つの大きな流れ(工程)」に分けて、順番にバケツリレーのように作っていく工夫をしています。
小学5年生の社会科でも習う大切な5つの工程を、一つずつ順番に見ていきましょう!
自動車工場では、大きな鉄の板がどんどん車の形に変わっていきます。
この「5つの工程」を順番通りに覚えるのが、調べ学習の最大のポイントです。
最初のスタートは、大きなロール状の鉄の板です。
この鉄の板を機械で切り、巨大な「プレス機」という機械にセットして、ものすごい力で「ガチャン!」と押しつぶします。すると、平らだった鉄の板があっという間にドアや屋根の形に切り抜かれます。たい焼きの型に生地を流し込んで、形を作るのに似ていますね。
プレス工程で作ったドアや屋根などの鉄の部品を、パズルのように組み立ててくっつけるのが「溶接(ようせつ)」です。
バチバチッ!と熱い火花を散らしながら、鉄と鉄を熱で溶かしてくっつけます。ここはとても危険で重い部品を扱うため、「溶接ロボット」と呼ばれる大きな機械の腕が、ものすごいスピードと正確さで大活躍しています。
車の形ができあがったら、次は色を塗る「塗装(とそう)」の工程です。
いきなり色を塗るのではなく、まずは車を丸ごと大きなプールのような液につけて、鉄がサビないようにガードします。そのあと、ロボットがスプレーを使って、赤や白、黒など、お客さんが注文したピカピカの色にムラなく塗っていきます。
色がきれいに塗られた車体に、エンジンやタイヤ、窓ガラス、座席(シート)など、残りの部品をすべて取り付けていくのが「組み立て」です。
ここではロボットも手伝いますが、ネジをしっかり締めたり、細かく複雑な部品を取り付けたりするのは、「人間の手(職人技)」が中心です。たくさんの人がベルトコンベアの横に立ち、流れてくる車に次々と部品を取り付けていきます。
車が完成しても、すぐに売ることはできません。
最後は、お客さんが安全に乗れるかどうかをテストする「検査(けんさ)」の工程です。
ライトはつくか、ブレーキはちゃんと効くか、雨漏りはしないかなどを、検査のプロフェッショナル(人間の検査員)が、厳しい目で一つずつチェックします。このテストに合格した車だけが、トラックや船に乗せられてお客さんのもとへ届けられます。
自動車工場をよく見てみると、ただ車を作っているだけでなく、早く、安く、そして安全に作るためのすごい工夫がたくさん隠されています。
自動車工場は「すべてロボットが作っている」と思っていませんか?
実は、ロボットと人間で得意なことを分けて「協力」しているのです。
| ロボットが得意なこと | 重いものを持ち上げる(プレス)、危険な作業(溶接)、同じ動きを繰り返す(塗装)。 |
|---|---|
| 人間が得意なこと | 柔らかいものを取り付ける(シートの組み立て)、小さな傷を見つける(検査)、機械の故障を直す。 |
このように、お互いの得意なところを活かして作業を分担しています。
約3万個もある部品を、工場に全部置いておいたらどうなるでしょうか?
足の踏み場がなくなってしまいますよね。
そこで自動車工場では、「必要な部品を、必要なときに、必要な分だけ」工場に届けてもらう仕組みを作っています。これを「ジャスト・イン・タイム」と呼びます。無駄なものを置かないことで、工場を広く安全に使うことができる天才的なアイデアです。
最近の自動車メーカーは、「走る車」を作るだけでなく、「地球環境を守る」ことにも力を入れています。
ガソリンではなく電気で走る「電気自動車(EV)」や、水素で走る車(燃料電池車)など、排気ガス(二酸化炭素)を出さない「エコカー」づくりがどんどん進んでいます。また、工場の中で使う電気を太陽光パネルで作ったり、ゴミを減らしたりする工夫もされています。
自動車工場のヒミツが分かったら、いよいよ学校の壁新聞やレポートにまとめてみましょう。
先生にほめられる3つのコツを伝授します!
車づくりの順番を文章だけでダラダラと書くのはNGです。
画用紙やノートに、「プレス → 溶接 → 塗装 → 組み立て → 検査」と、矢印(→)でつないだ図(フローチャート)を描いてみましょう。それぞれの工程のところに、ロボットや人間のイラストを小さく描きたすと、パッと見てすぐに流れがわかる素晴らしい新聞になりますよ。
社会科の調べ学習では、「比べる」ことがとても高く評価されます。
「第3の見出し」で紹介したような、ロボットが得意なことと、人間が得意なことを線で区切って「表」にまとめてみましょう。「どうして人間が組み立てをしているのか?」という理由も一緒に書けると完璧です。
工場見学のしおりや、インターネットの文章をそのまま写すだけでは、本当の勉強にはなりません。レポートの最後には、必ず「調べた感想」と「未来へのアイデア」を書きましょう。
(例): 「車ができるまでに、たくさんの人とロボットが協力していることがわかりました。私が大人になったら、空を飛んで、排気ガスをまったく出さない夢のようなエコカーに乗ってみたいです。」
このように、自分のワクワクする意見を書くことで、あなたにしか書けない特別なレポートになります!
【答え】C:約3万個
解説:自動車は、タイヤやガラス、エンジン、ネジ1本まで合わせると、なんと約3万個もの部品が組み合わさってできています。
【答え】C:音が車内に入らないようにするシート(吸音フェルト)
解説:古着(ふるぎ)は、車の外の騒音が車の中に入らないようにドアの内部などに使われる「吸音フェルト」という部品に生まれ変わります。ちなみに、ペットボトルは「エンジンオイルの量をはかる棒の取っ手」にリサイクルされます。
【答え】C:エンジン
解説:電気自動車は、ガソリンを燃やして走る「エンジン」の代わりに、電気の力で回る「モーター」と、電気をためる「バッテリー」を使って走ります。そのため、ガソリン車のようなエンジンや燃料タンクはありません。
【答え】A:必要なものを、必要なときに、必要な分だけつくる
解説:必要な部品を必要なときに、必要な分だけ工場に届けてもらう「ジャスト・イン・タイム」という工夫により、工場に部品を必要以上にためこまなくて済むため、スペースやコストを節約することができます。
【答え】B:タクリー号
解説:日本で初めて作られた国産ガソリン自動車は、走るときの「ガタクリ、ガタクリ」という音から「タクリー号」という愛称で呼ばれ、当時は10台ほど作られました。
「自動車」という大きくて便利な機械は、スイッチ一つで魔法のようにポンッと出てくるわけではありません。
「プレス・溶接・塗装・組み立て・検査」という5つの大切な工程があり、そこには重いものを運ぶ力持ちのロボットと、細かい作業をミスなくこなす人間の職人さんたちの「協力」が詰まっています。
ジャスト・イン・タイムの工夫や地球にやさしいエコカーのひみつなど、自動車づくりには私たちが学べることがたくさんあります。今回紹介したフローチャートの作り方や表のまとめ方を使って、ぜひあなただけの最高の「自動車づくりレポート」を完成させてくださいね!