


小学校の総合的な学習の時間や、夏休みの宿題でよく選ばれる「バリアフリー」の調べ学習。
「町を探検してみよう!」と言われても、「何から調べればいいの?」「どうやってまとめたらいいの?」と迷ってしまう人も多いですよね。
この記事では、バリアフリーの意味やおすすめのテーマ、見つけやすい具体例を分かりやすく解説します。最後には、レポートや模造紙のまとめ方のコツも紹介しているので、参考にしてみてください!
調べ学習をスタートする前に、まずは言葉の正しい意味を知っておくことが大切です。
ここをレポートの最初に書くと、とても立派な調べ学習になります。
バリアフリーとは、お年寄りや障害のある人が生活していく上で「ジャマになるもの(バリア)」を「なくす(フリー)」という意味です。
バリアには、大きく分けて次の4つがあります。
| 物のバリア | 階段の段差など、移動するときにジャマになるもの |
|---|---|
| 制度(きまり)のバリア | 「障害があるから」という理由で、学校やお店に入れないこと |
| 文化や情報のバリア | 案内板の文字が読めなかったり、アナウンスの音が聞こえなかったりして情報がわからないこと |
| 心のバリア | 障害のある人に対して、かわいそうだと思い込んだり、ジロジロ見たりすること |
バリアフリーとよく似た言葉に「ユニバーサルデザイン」があります。
先生から「ちがいを調べてみよう」と言われることも多いですよね。
| バリアフリー | 「今あるジャマなもの」を、後からとりのぞくこと。(例:階段しかない場所に、後から車いす用のスロープをつくる) |
|---|---|
| ユニバーサルデザイン | 最初から、「お年寄りも、子どもも、外国の人も、みんなが使いやすいように」デザインすること。(例:はじめから誰でも押しやすい広いボタンのエレベーターをつくる) |
バリアフリーは「特定の人(困っている人)のため」の工夫で、ユニバーサルデザインは「最初からみんなのため」の工夫と覚えておきましょう!
意味がわかったら、次は「自分が何を調べるか」のテーマを1つ決めましょう。
おすすめのテーマを3つ紹介します。
一番取り組みやすいのが、自分たちが住んでいる町を探検するテーマです。
毎日使っている駅、よく買い物に行くスーパーマーケット、学校までの通学路などに、どんな工夫がかくれているかを実際に歩いて探してみましょう。
外に出なくても、いつもいる学校や家の中にも工夫はたくさんあります。
「おじいちゃんやおばあちゃんが家に来たとき、あぶない段差はないかな?」「学校のトイレは、みんなが使いやすいようになっているかな?」と、身近な場所をチェックするのも素晴らしいテーマです。
物や設備だけでなく、「心」に注目するテーマです。
町で白い杖(つえ)をついている人や、困っているお年寄りを見かけたとき、「自分たちにどんな声かけができるか」「どんなお手伝いができるか」を図書室の本などで調べてまとめます。

テーマを決めて町や学校を探検するときは、「誰を助けるための工夫かな?」と考えながら探すとたくさん見つかります。
| 点字(てんじ)ブロック | 足の裏や杖の感覚で、進む方向や止まる場所を教えてくれる黄色いブロック。 |
|---|---|
| 音の出る信号機 | 「ピヨピヨ」「カッコー」という音で、青信号になったことを教えてくれます。 |
| 点字 | エレベーターのボタンや、シャンプーのギザギザなど、さわってわかる文字や印。 |
| スロープ | 車いすやベビーカーが通りやすいように、階段の横につくられた坂道。 |
|---|---|
| 多目的(だれでも)トイレ | 車いすごと入れる広いスペースがあり、手すりがついているトイレ。 |
| ノンステップバス | 乗り降りするときの段差がない、またはとても低いバス。 |
| ピクトグラム | トイレの男女のマークや、非常口の走っている人のマークなど、言葉がわからなくても「絵」を見るだけで意味が伝わるマーク。 |
|---|---|
| 電光掲示板(でんこうけいじばん) | 駅や電車の中で、次に止まる駅を文字で教えてくれる画面。 |
| 筆談(ひつだん)ボード | お店のレジなどで、文字を書いてお話しするためのボード。 |
さらにくわしく調べたい人のために、情報の上手な集め方を紹介します。

学校のタブレットや家のパソコンを使って、「〇〇市(または〇〇区) バリアフリーマップ」と検索してみましょう。
市役所(区役所)のホームページには、車いすで入れるトイレがある公園や、エレベーターがある駅がまとめられた地図(マップ)がのっていることがよくあります。これを参考に探検に行くのもおすすめです。
点字ブロックやスロープを見つけたら、タブレットやカメラで写真を撮っておくと、あとでレポートに貼れるのでとても便利です。
ただし、写真を撮るときは「人が写らないようにすること」「道をふさいで他の人のジャマにならないこと」というマナーを必ず守りましょう。
調べたことをノートや模造紙にまとめるときは、読む人に「なるほど!」と思わせる3つのコツを使いましょう。
文字ばかりのレポートは読むのが大変です。撮ってきた写真を貼ったり、ピクトグラムのイラストを自分で描いたりしてみましょう。自分が探検した町の地図を手書きして、「ここに点字ブロックがあったよ」と印をつけると、とてもわかりやすくなります。
本に書いてあったことをそのまま写すだけでは、調べ学習になりません。「点字ブロックの上に自転車が止まっているとあぶないことがわかった」「困っている人を見かけたら『お手伝いしましょうか』と声をかけたい」など、自分がどう思ったか、これからどう行動するかを必ず書きましょう。
情報をどこから見つけたのかを書くのは、調べ学習の大切なルールです。
| 本の場合 | 本のタイトル、書いた人の名前 |
|---|---|
| インターネットの場合 | サイトの名前 |
レポートの一番最後に「参考にしたもの」としてしっかり書いておきましょう。
私たちの身の回りには、やさしい工夫がたくさんかくれています。この調べ学習を通して、ぜひ「みんなが暮らしやすい町」について楽しく学んでみてくださいね!