


「国語の宿題で俳句が出たけれど、どんな言葉を使えばいいかわからない……」
「秋の季語(きご)って、どんなものがあるの?」
と悩んでいる小学生の皆さん、そしてサポートする保護者の方へ。
この記事では、俳句づくりに欠かせない「秋の季語」をわかりやすくジャンル別に紹介します!
さらに、学校の先生に「すごくいい俳句だね!」とほめられる「俳句づくりの3つのコツ」や、有名な昔の人の俳句のお手本も解説します。
この記事を読めば、あっという間にあなただけの素敵な秋の俳句が完成しますよ!
まずは、俳句をつくるときに絶対に知っておきたい「季語」の基本ルールからおさらいしましょう。
俳句は、「五・七・五」の17文字の短い言葉で自分の気持ちや景色を伝える、日本に昔からある短い詩(し)のことです。
この俳句の中に、「春・夏・秋・冬」のどの季節のことなのかを伝えるために入れる特別な言葉を「季語(きご)」と言います。
ここでひとつ、おどろきのヒミツがあります。
「秋の季語」と言われると、9月や10月、11月の言葉だと思いませんか?
実は、俳句の世界では昔のカレンダー(旧暦:きゅうれき)を使うため、「8月・9月・10月」が秋になります。
だから、カレンダーの上ではまだ真夏のように暑い「8月の初め(立秋:りっしゅう)」の言葉や、夜空に光る「天の川」も、俳句の世界では「秋の季語」になるのです。

それでは、小学生の皆さんが毎日の生活の中で見つけやすい「秋の季語」を、5つのジャンルに分けて紹介します。使ってみたい言葉を探してみてくださいね!
空を見上げたり、風を感じたりしたときの季語です。
| 秋晴れ(あきばれ) | 空がピカピカに晴れわたって、気持ちのいい秋の天気のこと。 |
|---|---|
| 天の川(あまのがわ) | 夏のイメージがありますが、実は秋の季語!夜空に星が川のように集まっているところです。 |
| 台風(たいふう) | 強い風や大雨をふらせる台風も、秋を代表する季語です。 |
| 秋風(あきかぜ) | 涼しくて、少し肌寒さを感じる秋の風のこと。 |
道ばたや公園で見つけられる、秋の植物の季語です。
| コスモス | ピンクや白の可愛い花。秋の風にゆれる様子がきれいですね。 |
|---|---|
| 紅葉(もみじ) | 木の葉っぱが、赤や黄色に色づくこと。「もみじ」や「こうよう」と読みます。 |
| どんぐり | 公園でよく拾うどんぐりも、立派な秋の季語です。 |
| ススキ | お月見のときにかざる、フサフサした植物です。 |
秋になると元気に動き出す、虫や生き物の季語です。
| 赤とんぼ(あかとんぼ) | 夕焼けの空を飛ぶ、真っ赤なトンボのこと。 |
|---|---|
| コオロギ | 草むらの中で「コロコロ…」と鳴く虫です。 |
| 虫の声(むしのこえ) | 秋の夜に聞こえてくる、いろんな虫たちの鳴き声のこと。 |
おいしいものがいっぱいの秋(食欲の秋)の季語です。
| さつまいも | ホクホクの焼き芋(やきいも)や、芋掘り(いもほり)も季語になります。 |
|---|---|
| ぶどう | 甘くておいしい秋の果物。他にも「りんご」や「柿(かき)」も秋の季語です。 |
| さんま(秋刀魚) | 秋に一番おいしくなるお魚です。 |
学校の行事や、おうちでのイベントの季語です。
| お月見(おつきみ) | まん丸のきれいなお月様(十五夜)を見ること。 |
|---|---|
| 運動会(うんどうかい) | 走ったり玉入れをしたりする、学校の大きな行事です。 |
| ハロウィン | 新しい言葉ですが、最近の学校の宿題では「秋の季語」として使ってもOKなことが多いです。 |
使いたい季語は見つかりましたか?
ここからは、その季語を使って「先生にほめられる俳句」をつくるための3つのコツを伝授します!
ただ「どんぐりが落ちている」と書くよりも、「自分が何をしたか・どう思ったか」を季語にくっつけると、あなたにしか作れない素晴らしい俳句になります。
| (普通の俳句) | どんぐりが 公園に落ちて 秋が来た |
|---|---|
| (自分の体験) | どんぐりを ポケットいっぱい 拾ったよ |
俳句はリズムが命です。
「5文字・7文字・5文字」になっているか、指を折りながら数えてみましょう。
これが小学生が一番やりがちな失敗です!
「赤とんぼ コスモス畑を 飛んでいる」
この俳句、とってもきれいに見えますが、「赤とんぼ」と「コスモス」という2つの秋の季語が入ってしまっています。これを「季重なり(きがさなり)」と言って、俳句ではあまり良くないこととされています。
季語が2つあると「どっちが主役?」と迷ってしまうので、季語は1つの俳句に「1つだけ」にするのが、先生にほめられる大きなコツです!
昔の有名な人たちは、秋の季語をどのように使っていたのでしょうか。お手本を見てみましょう。
「秋深き(あきふかき) 隣は何を(となりはなにを) する人ぞ」
江戸時代の俳句の達人、松尾芭蕉の句です。
「秋がだんだん深まって(寒くなって)きたなあ。お隣に住んでいる人は、今頃どんなことをして過ごしているんだろう?」という、秋の少し寂しい気持ちを「秋深き」という季語で表しています。
「柿くへば(かきくえば) 鐘が鳴るなり(かねがなるなり) 法隆寺(ほうりゅうじ)」
明治時代の俳人、正岡子規の句です。
奈良県を旅行中、おいしい「柿(秋の季語)」をガブリと食べたら、ちょうどお寺(法隆寺)からゴーンと鐘の音が聞こえてきたよ、という様子です。「味」と「音」が伝わってくる素敵な俳句ですね。
秋は、空がきれいで、おいしい食べ物がたくさんあり、おもしろい虫も鳴いている、俳句をつくるのにぴったりの季節です。
この3つのコツを使えば、国語の宿題もバッチリです!
さあ、外に出たり、おうちの中を探したりして、あなたのお気に入りの「秋の季語」を見つけて、楽しく俳句をつくってみましょう!