


テレビのニュースや、学校の「総合的な学習の時間」などで、「LGBTQ(エルジービーティーキュー)」や「多様性(たようせい)」という言葉を聞いたことはありませんか?
「なんとなく聞いたことはあるけれど、詳しい意味はよくわからない……」という小学生も多いかもしれませんね。
この記事では、LGBTQの言葉の意味や、「性別(せいべつ)」についての新しい考え方をわかりやすく解説します!
さらに、もし友達から相談されたときの接し方や、人権学習の授業・夏休みの自由研究で先生に「よく調べられているね!」とほめられる「まとめ方3つのコツ」も紹介します。この記事を読んで、みんなが「自分らしく」生きられる社会について一緒に考えてみましょう!
LGBTQとは、いろいろな「性(せい)」のあり方を持つ人たちの頭文字をつなげた言葉です。
まずは、それぞれのアルファベットがどんな意味を持っているのかを知っていきましょう。
LGBTQは、次の5つの言葉の頭文字から作られています。
| L(レズビアン) | こころの性が「女性」で、好きになる人も「女性」である人のこと。 |
|---|---|
| G(ゲイ) | こころの性が「男性」で、好きになる人も「男性」である人のこと。 |
| B(バイセクシュアル) | 「男性」を好きになることも、「女性」を好きになることもある人のこと。 |
| T(トランスジェンダー) | 生まれたときの「からだの性」と、自分が思っている「こころの性」が違っていて、こころの性に合わせた生き方をしたいと思っている人のこと。 |
| Q(クエスチョニング/クィア) | 自分の性が「男か女か」まだ分からない・決めていない人や、枠(わく)に当てはめたくない人のこと。 |
最近では、LGBTQのうしろに「+(プラス)」をつけて、「LGBTQ+」と書くこともあります。
これは、「人間の性別や好きになる気持ちは、L・G・B・T・Qの5つだけでは分けきれないくらい、もっともっとたくさんの種類があるんだよ」という意味が込められています。「男」と「女」の2つだけでなく、グラデーションのようにいろいろな人がいるのが当たり前なのです。
「性別」というと、これまでは「男」と「女」の2つしかないと思われがちでした。
しかし、本当の性別は、次の「4つのポイント」の組み合わせでできていると考えられています。
自分のことを「男性だ」「女性だ」「どちらでもある」「どちらでもない」など、自分自身の心の中でどう思っているかというポイントです。からだの性別とは違うこともあります。
生まれたときの体のつくり(病院で生まれたときに、お医者さんが判断する性別)のことです。
どんな人を好きになるかというポイントです。「異性(ちがう性別)」を好きになる人もいれば、「同性(おなじ性別)」を好きになる人、男女どちらも好きになる人、または「誰のことも好きにならない人」もいます。
自分がどんな服装や髪型をしたいか、一人称(ぼく、わたし、おれ など)をどうしたいかというポイントです。「女性のからだで生まれたけれど、ズボンをはいて『ぼく』と言いたい」というのも、大切な「表現する性」の一つです。
一人ひとり、この4つのポイントの組み合わせが違うので、「みんなちがって、当たり前」なのです。
みんなが違う「性」を持っていること(多様性)がわかったら、次は「みんなが学校で楽しく過ごすために、自分にできること」を考えてみましょう。
「男の子なんだから泣かないの!」「女の子なんだからおしとやかにしなさい」「男なのにピンク色が好きなの?」こんな言葉を言ったり、聞いたりしたことはありませんか?
これからは、「男らしく・女らしく」という言葉を「その人らしく(あなたらしく)」に変えてみましょう。ランドセルの色や、好きな遊び、得意なことに「男用・女用」はありません。友達の「好き」をそのまま認めてあげることが、一番の思いやりです。
LGBTQの人たちのことを正しく理解し、「私はあなたの味方だよ!応援しているよ!」という気持ちを行動で示す人のことを、「アライ(Ally)」と呼びます。
アライになるために、特別な資格はいりません。「ホモ」「オカマ」などの人を傷つける言葉(からかい)を絶対に言わないことや、多様性を表す「レインボー(虹色)のグッズ」を筆箱やカバンにつけるだけでも、「私は味方だよ」というサインになります。
もし、友達から「実は私、女の子のことが好きなんだ」「からだは女だけど、本当は男の子として生活したいんだ」と打ち明けられたら、どうすればいいでしょうか?
一番大切なのは、「話してくれてありがとう」と伝え、その話を絶対に他の人に言わない(秘密を守る)ことです。
本人の許可なしに、勝手に他の友達や先生、親に話してしまうことを「アウティング」といい、相手の心を深く傷つける大変危険な行為です。まずはしっかり話を聞いて、今までと同じように仲の良い友達として接してくださいね。
LGBTQについてわかったことを、学校のレポートや壁新聞にまとめてみましょう。
先生や読んだ人に「なるほど!すごくよく調べられているね」とほめられる3つのコツを紹介します。
ただ文字だけで書くよりも、さきほど紹介した「こころ、からだ、好きになる、表現する」の4つのポイントを、人間のイラストや図を使って説明すると、パッと見てわかりやすいレポートになります。
「性別は男と女の2つだけじゃないんだよ」ということが、読む人にもしっかり伝わりますよ。
世界や日本で、LGBTQの人たちが暮らしやすくなるためにどんな工夫がされているかを調べて書き足してみましょう。
| マークの調査 | LGBTQのシンボルである「6色のレインボーフラッグ」の意味を調べる。 |
|---|---|
| 身近な工夫 | 学校やお店にある「だれでもトイレ(多目的トイレ)」について調べる。 |
| 日本の取り組み | 住んでいる市や町に「パートナーシップ制度(同性同士のカップルを家族として認める制度)」があるか調べる。 |
インターネットや本に書いてあることを写すだけでなく、最後は必ず「自分の意見や目標」で締めくくりましょう。
「LGBTQのことを調べて、性別にはたくさんのグラデーションがあることがわかりました。私はこれから、友達を『男だから・女だから』と決めつけず、みんなが自分らしく過ごせるように、味方になる『アライ』になりたいです。」
このように「明日からの自分の行動目標」が書かれていると、パーフェクトな調べ学習になります!
「LGBTQ」という言葉は、特別な人たちだけのものではありません。
右利きの人がいれば左利きの人がいるように、背が高い人も低い人もいるように、「性のあり方が違う」ということも、人間が持っている当たり前の「個性(こせい)」の一つです。
大切なのは、自分と違うからといってからかったり、決めつけたりしないこと。
「いろんな人がいて当たり前なんだ」とちがいを認め合うことが、誰もが自分らしく、笑顔で生きられる社会への第一歩です。
ぜひ、今回紹介したまとめ方のコツを使って、あなただけの素晴らしいレポートを完成させてくださいね!そして、今日から「友達の自分らしさを応援するアライ」になってみませんか?